【 退職のご挨拶 】
拝啓 まだ寒さが続いておりますが、少しずつ春の足音が近づいているのを感じる今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
突然のご報告となりますが、私こと、3月31日をもちまして退職することとなりました。直接お話しできない方々も多いため、この場をお借りしてご挨拶させていただきますことをお許しください。
大学卒業後、旧オガタ動物病院に就職し、気づけば18年が経ちました。私が入職する前年に小方院長が急逝され、残念ながら直接お会いすることは叶いませんでしたが、院長がどれほど情熱を持って動物たちと向き合い、ご家族の皆さまから深い信頼を得ていたことを、たくさんの方々から伺いました。私は未熟で至らぬ点もあったかと思いますが、故小方院長の志に少しでも近づけるように、大切な家族の一員である動物たちが健康で幸せな日々を送れるよう努めてきました。果たしてどれほど近づけたかはわかりませんが、貴重な経験を積ませていただいたと感じています。
これまでに出会ったたくさんの動物たちと、そのご家族の皆さまとの時間は、私にとってかけがえのないものとなりました。ともに喜び、ときに悲しみ、さまざまな瞬間を共有させていただきました。皆さまの温かいお言葉や信頼に支えられたからこそ、ここまで歩んでこられたと思っています。心より感謝申し上げます。これからは新たな道を歩んでいきますが、さがみ総合どうぶつ医療センターで得た経験と、皆さまとの出会いを大切にし、これからの人生に生かしていきたいと思っています。
長年にわたり、本当にありがとうございました。皆さまと大切なご家族が、これからも健やかで幸せな日々を送られることを心よりお祈り申し上げます。また、現在診させていただいている動物たちを最期まで見守ることができず、誠に申し訳なく思っております。
最後に、この病院で過ごした日々は、私にとって決して忘れることのできない大切な時間でした。ここで出会ったすべての方々に、心から感謝の気持ちをお伝えいたします。
敬具
2025年3月1日