SaGAMeC通信 第202109号(2021年09月01日 発信)
獣医師通信
9月に入っても、暑さが去りやらぬ毎日ですね。
今年の残暑は例年以上に厳しいようなので、引き続き、部屋の温度管理や散歩の時間帯にはしっかり気をつかい、暑さ対策を行っていきましょう。
また、台風シーズンになりますとストレス性に体調崩れるわんちゃんねこちゃん多いため、体調の変化がありましたらお気軽にご相談下さい。
看護師通信
季節の変り目は、ヒトが体調を崩しやすいのと同じようにわんちゃんねこちゃんも体調を崩してしまうことがあります。
下痢や食欲不振などの消化器症状が認められることが多いです。
その他にも少しでも気になることがあれば当院にお気軽にご相談下さい。 トリマー通信 9,10月はシルク泡パックのセットです。
泡パックにはシルクアミノ酸をたっぷりと使用したパックが皮膚を清潔に保ち、被毛にハリを与え、ふわふわで柔らかくボリュームアップに仕上げてくれます。
夏の日差しでダメージを受けたお肌にご褒美のシルク泡パックはいかがでしょうか。
まだまだ強い紫外線を内側からカットし、ダメージから守り、残暑を乗り切りましょう。
獣医師コラム
【ウサギのエンセファリトゾーン】

エンセファリトゾーン症は、エンセファリトゾーンという病原性微胞子虫によって引き起こされる病気です。脳障害や腎疾患を引き起こし、うさぎ以外にもマウス、モルモット、ヒトなど多くの哺乳類に寄生しますが、うさぎへの寄生が問題となる事が多いです。

原因
この病気はエンセファリトゾーン・カニキュリ(Encephalitozoon cuniculi)という微胞子虫によって発症します。感染したうさぎの尿中に排泄されたエンセファリトゾーンの胞子を口から摂取することや胎盤感染により母親から胎児に感染することで他のうさぎに感染していきます。

症状
感染しているうさぎの場合でも、症状があらわれない不顕性感染も多いとされています。
加齢や自己免疫の低下などの何らかの原因で体内のエンセファリトゾーンを抑え込めなくなった際に発症するとされ、主な症状としては眼振、斜頚、痙攣、旋回、部分的な麻痺などの中枢神経障害を示します。しかしながら、エンセファリトゾーンの引き起こす炎症により障害される脳の部位によって発症する神経症状は多様化すると考えられています。
その他にも白内障、沈うつ、食欲不振、成長不良、歩行困難、起立不能、関節の拘縮、腎炎などの症状を示す場合があります。

診断
うさぎの血清中のエンセファリトゾーン抗体価を測定することが可能であり、陽性であれば診断を補助することができます。しかしながら、確定診断は脳などの病理組織学的検査が必要であり生前に診断をするのは困難だとされています。

治療
フェンベンダゾールという薬剤を用いて駆除をおこないます。また、この薬剤には骨髄抑制などの副作用があることが知られている為、定期的な血液検査で血球数などを調べていくことが必要です。
エンセファリトゾーンが引き起こす脳炎の進行を抑制する為のステロイド剤を投与する場合や症状に応じて抗生物質や輸液を用いた支持療法を行う場合もあります。
しかしながら、治療を行い良化が認められても斜頸や麻痺等の後遺症が残る可能性があります。

予防
エンセファリトゾーン症に感染しているうさぎは、隔離することが重要です。特に尿などの始末を徹底し衛生管理の向上に努めましょう。また、後遺症を残さない為にも初期での発見、治療が重要ですので上記の症状が認められた場合は早めの来院をお勧めします。
小坂由紀
トリマー通信
9,10月はシルク泡パックのセットです。
泡パックにはシルクアミノ酸をたっぷりと使用したパックが皮膚を清潔に保ち、被毛にハリを与え、ふわふわで柔らかくボリュームアップに仕上げてくれます。
夏の日差しでダメージを受けたお肌にご褒美のシルク泡パックはいかがでしょうか。
まだまだ強い紫外線を内側からカットし、ダメージから守り、残暑を乗り切りましょう。
山本ほのかちゃん
深田ももちゃん
千葉じゅんぺいくん
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