獣医師コラム
【国家資格「愛玩動物看護師」】
令和4年5月1日に愛玩動物看護師法が施行されました。これにより国家資格となった愛玩動物看護師は、業務独占、名称独占の仕事になります。
業務独占資格とは: 医師、獣医師、弁護士、公認会計士などのように、 有資格者以外が携わることを禁じられている業務を独占的に行うことができる資格
名称独占資格とは: 栄養士、保育士、介護福祉士など、有資格者以外はその名称を名乗ることを認められていない資格
今後は愛玩動物看護師の国家資格化に伴い、業務の独占が起こります。具体的には明記されている独占業務の内容としては、獣医師の指示の下に行う診療の補助です。
愛玩動物の診療の補助とは
①輸液剤の投与 ②マイクロチップの装着 ③採血 ④投薬 ⑤カテーテルによる採尿
これらを行うことができるのは、獣医師以外では 愛玩動物看護師の有資格者のみです。
令和5年2月19日、当院の動物看護助手10名が第1回愛玩動物看護師国家試験を受験し、全員合格いたしました!(全国平均合格率88.9% 合格者数 18,481人)
そして令和5年4月1日付で愛玩動物看護師名簿への登録が完了します。これにより、当院には愛玩動物看護師10名が在籍することとなりました。今後は獣医師9名と愛玩動物看護師10名の有資格者19名で、より良い獣医療を提供していきたいと思います。
まずは、爪切り、肛門腺絞り、耳掃除、フィラリア検査、皮下輸液等の獣医師が行なっていた処置を、愛玩動物看護師の仕事へ移行していくつもりです。これにより、患者様の待ち時間を短縮することができるため、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
院長 大川雄一郎