SaGAMeC通信 第202311号(2023年10月30日 発信)
獣医師通信
11月に入り長く続いた暑さとは一変、肌寒い日々が見られるようになりました。
急な気温の変化は体調を崩すことにもつながります。何か異変があればお気軽にいらっしゃってください。
健康診断のシーズンでもありますので、検討される方はスタッフにお声がけください。
看護師通信
肌寒い季節となりました。年末年始の ホテルは大変混み合います。
お問い合わせ、ご予約はお早めにお願い致します。スタッフ一同お待ちしております。
獣医師コラム
【 うさぎの避妊手術 】

今回のコラムではうさぎの避妊手術に関してお話させて頂きます。避妊手術とは雌のうさぎの卵巣と子宮を摘出する手術です。

うさぎでは、5歳以上で約80%以上の雌が子宮の癌に罹りやすい報告されており、卵巣と子宮をとることでその罹患リスクを下げることが可能であり、乳腺腫瘍や子宮蓄膿症などの癌以外の子宮疾患の予防にもつながります。
また、飼育されているうさぎは一年中繁殖が可能であり、年中発情期があります。このことから繁殖力が高い生き物であり、避妊手術は望まない妊娠を防ぐ事にも繋がります。

しかしながら、うさぎの避妊手術は全身麻酔で行うため、麻酔アレルギーや術後に腸の動きが悪くなることで食滞や活動性の低下などの合併症が起こることもまれにあります。
また、その他のデメリットとしては、犬や猫の避妊手術と同様に基礎代謝が減ることで太りやすいと言われていますので術後は太らせないように管理することが必要になります。

  当院では、麻酔前の血液検査やマルチモーダル鎮痛(複数の薬剤を用いてさまざまな痛みの経路をブロックして相加相乗効果を狙う鎮痛の方法)、うさぎ専用の挿管の器具を用いることでうさぎの麻酔のリスクを下げるような方法をとらせて頂いております。うさぎに限らずエキゾチック動物は麻酔リスクが高い事が多いのでその動物の状態に応じた麻酔や鎮痛剤を選択して手術を行うことが多いです。

このようにうさぎの避妊手術にはデメリットもありますが、得られるメリットも大きいです。当院では、子宮周囲の脂肪が増える6カ月齢以降1歳未満での避妊手術を勧めております。うさぎの避妊手術をご希望の場合はお気軽にご相談ください。 
獣医師 小坂由紀
トリマー通信
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今木ワドルディちゃん
小合リンちゃん
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