SaGAMeC通信 第2022.01号(2022年01月01日 発信)
獣医師通信
新年明けましておめでとうございます。昨年は大変お世話になりました。
今年もスタッフ一同、一つ一つのかけがえのない命に真摯に向き合って行きたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。
看護師通信
新年明けましておめでとうございます。
患者様ご家族の皆様のお力になれるよう全力を尽くして参ります。
本年も宜しくお願い申し上げます。
当院では1年通してのノミダニ予防を推奨しております。
主にSFTSウイルスを保有するマダニに刺咬されることで感染する重症熱性血小板減少症候群は感染した動物との濃厚接触や咬傷によりヒトに感染することが報告されています。
さらに、ヒトからヒトへの感染も報告されていることから、毎月のノミダニ予防がワンちゃんネコちゃん、ひいてはヒトを守る手段となりますので積極的に行っていきましょう。
予防薬はスポットタイプとチュアブルタイプのご用意がございますのでお気軽にご相談下さい。
獣医師コラム
猫の皮膚
犬では皮膚病に対して特徴的な皮疹が見られる一方、猫では皮膚病に対する特徴的な皮疹は限られており、ある特定の臨床徴候しか見られないです。これらの臨床徴候は「頭頸部掻破痕」、「栗粒性皮膚炎」、「好酸球性肉芽種群」、「外傷性脱毛」の4つに主に分けられます。
頭頸部掻破は頭部や頸部の掻き壊しによる脱毛、紅斑、表皮剥離などを生じる症状のことであります。一般的に頭頸部掻破痕を生じる疾患として、皮膚炎(アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、ノミアレルギー)や外傷(精神的要因、身体的要因)などが挙げられ、その他にも疥癬(ダニによる感染症)などがあります。また、猫では犬に比べると真皮領域に肥満細胞が多く見られるが、頭頸部では他の部位に比較してさらに肥満細胞の分布が多いので、他の部位に比べて圧倒的に痒みが悪化する可能性がある。肥満細胞とは気道や皮膚など主に外界と接する場所にある細胞です。肥満細胞にはヒスタミンと言われる顆粒が細胞内に貯留されており、何らかの影響でヒスタミンが分泌され神経に働くと痒みを起こすと言われています。
栗粒性皮膚炎とは粟粒状の小丘疹を特徴とする臨床徴候のことである。主に背中や頭部、耳介、鼻、頸部などに粟粒状の小丘疹が認められることが多く、痒みが強い場合は、自ら舐めたり掻いたりすることで、脱毛や紅斑が認められることがある。粟粒性皮膚炎を生じる疾患として虫の病気(外部寄生虫など)、皮膚糸状菌などが挙げられる
。
好酸球性肉芽種群とは、真皮全層に好酸球を主体とする細胞浸潤による炎症性疾患である。好酸球性肉芽種群の臨床徴候として好酸球性肉芽種、無痛性潰瘍、浸潤性局面を認められる。一般的に痒みによる舐性行動や掻破行動で皮膚が盛り上がることはないので、好酸球性肉芽種群では原因とともに好酸球性肉芽種群になりやすい体質を持っている。原因となる疾患として皮膚炎(アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、ノミアレルギー性皮膚炎)や外傷(精神的要因、身体的要因)が挙げられる。猫自身の体質の問題があるので治療として抗炎症薬(ステロイド剤)を使用することが多くなる。
外傷性脱毛とは舐め壊しによる境界明瞭な脱毛を生じる現象であり、舐め壊した部位の脱毛のみで、皮膚はキレイな状態に保たれていることが多い。外傷性脱毛の分布として腹部や後肢の場合では消化器疾患(巨大結腸)、泌尿器疾患(下部泌尿器症候群)、神経・関節疾患などが考えられる。
皮膚病はもちろんのこと、他の病気も内服薬を使用しないと治らない病気はたくさんあります。猫によっては内服薬を飲ませるのにとても苦労されられる子がいます。そう言った子に無理やり内服薬を飲ませると精神的要因が強くなり、皮膚病が悪化する要因となることがあります。皮膚病を始め病気の治療が上手くいっていないないと思いましたら、別の要因や病気が隠れている可能性があるので重症化する前に早めの来院をお勧めします。
獣医師 長崎健人
トリマー通信
1月は自然のシャンプーセットになります。
自然のシャンプーはひまわり油を主原料に天然植物成分を配合しており、毛肌に優しく作られているため、肌の弱いワンちゃんでも安心してお使い頂けます!
6種類のハーブを使用しているため香りがとても良く、長続きするシャンプーです!
新年最初のトリミングに是非お試し下さい!
皆様のご予約を心よりお待ちしております!