SaGAMeC通信 第202008号(2020年08月01日 発信)
獣医師通信
夏の季節は体調を崩しやすい季節です。
熱中症の場合、少しの変化でも経過が早く、時間が経つほど重症化する場合があります。
何事も様子を見る前に病院での診察を心がけましょう。
看護師通信
やっと梅雨明けですね!
じめじめ湿度が高い日が続いて、耳の中や皮膚が蒸れて爛れてしまう子がこの時は多く来院します。
スキンケア用のシャンプーやご飯も当院にございますので是非お試し下さい。
この夏も快適に過ごせるようにしましょう!
熱中症対策も忘れずに!
獣医師コラム
【呼吸器の病気】

長かった梅雨もようやく明け、急に暑さが厳しくなってまいりましたが、体調など崩されてはおりませんでしょうか。

人間と同じように、犬や猫も季節の変り目による寒暖差、雨や台風による気圧の変化などに敏感です。この季節に多い症状の一つに“咳”があります。特に普段から時々咳をしている犬や猫の場合、季節の変り目に咳が悪化することが多く見られます。
犬や猫も咳やくしゃみをすることがあり、『うちの子風邪をひいたのかな?』と思われる飼主の方は少なくありません。しかし人間の「風邪」とは異なる病気であることが多いのをご存知でしょうか。
犬や猫も風邪のような咳や鼻水が出る感染症として、犬ではウイルスや細菌などの混合感染が原因となる犬伝染性気管気管支炎(ケンネルコフ)と呼ばれる感染症、猫ではウイルス、細菌およびクラミジアなどの感染から上気道感染症を起こすものがあります。

しかし、風邪と間違えられやすい咳や呼吸困難の原因として、犬の気管虚脱・短頭腫気道症候群、猫の喘息や、気管支炎、肺炎、心臓病、腫瘍などがあります。
気管虚脱は肥満傾向の小型犬に多い病気で、気管が潰れてしまうことにより、咳や呼吸困難などの症状を伴う病気です。ガチョウが鳴くような“ガーガー”という音を発することが特徴で、初期には興奮時だけに認められることが多いですが、進行すると安静時にも呼吸困難や難治性の咳を呈するようになります。内科治療で改善が認められない場合は、外科手術が必要になります。肥満の犬においては減量が治療となることもあります。
短頭腫気道症候群は、ブルドッグやパグといった短頭腫に多く発症する病気で、睡眠時にいびきをかき、興奮すると呼吸ができずに苦しくなります。進行すると睡眠時以外でもいびきのような音を発し、咳や呼吸困難、チアノーゼ、体温上昇などの症状が現れ、場合によっては死に至る病気です。興奮や肥満を抑えることで症状の改善が認められることもありますが、症状が続く場合には外科手術が必要となります。
猫喘息は、人と同じように喘息の発作を治療しなければ死に至る病気です。原因の一つにアレルギーが関与されていると言われています。喘息が起こると苦しそうに速い呼吸を呈しチアノーゼを起こします。すぐに治療をしなければ命に関わりますので、すぐに病院に駆けつけて下さい。

慢性化している呼吸器の病気では、たばこの煙や香水、ハウスダスト、ダニなどのアレルゲンや環境物質が原因となっていることがあります。また、季節の変わり目、急激な気温や気圧の変化などで症状が悪化することがあります。咳をする時間帯や季節性、特定の場所などがあれば診断の助けになりますので、普段から愛犬・愛猫の呼吸状態を確認することが大切です。呼吸器の病気は放置すると致死的な状態になることがあるため、いつもと違う呼吸の仕方や、咳などが見られた場合には、動物病院を受診してください。

獣医師 森山寛大
トリマー通信
8月のオプションセットはハーブパックセットです。
配合されたハーブは体臭や皮膚のトラブル、ノミダニの住処になるフケを抑える虫除け効果があります。
今回はUV&ブラッシュアップミスと付きです。
梅雨も明け、紫外線が強くなる季節ですね。
ミストは犬を紫外線から守り、被毛の内部を修復しキューティクルを保護してくれます。
ハーブパックでさっぱりしてこの季節を乗り切りましょう。
渡辺ロクくん
元吉ジョンくん
渥美てまりちゃん
過去の記事