SaGAMeC通信 第202410号(2024年10月01日 発信)
獣医師通信
10月に入り、徐々に気温も下がり始めましたが、蚊・ノミ・ダニの活動はまだまだ活発なので、12月までしっかりと予防を行いましょう。
看護師通信
さわやかな秋晴れの日が続いております。
日中でもお散歩に行ける気温となってきました。
蚊はまだまで活発です。
ノミ、ダニ、フィラリアの予防は12月まで忘れずに続けましょう。
獣医師コラム
猫の糖尿病の新薬「センベルゴ」について

従来の猫の糖尿病治療はインスリン注射が一般的でご家庭での1日2回の注射が必要でした。そこに、1日1回の内服による治療が可能となる新薬の取り扱いを始めたのでご紹介させていただきます。

まずは糖尿病について
猫の糖尿病も人間の糖尿病と同じで高血糖になり、尿から糖がでてしまう病気です。これは細胞内に糖を取り込ませるインスリンの働きの低下によって起こります。この糖尿病には1型、2型が存在します。1型は何かしらの理由でインスリンの量が減ってしまい高血糖になっている状態。2型はインスリンは出ているものの働き自体が弱くなってしまっている状態です。猫の場合はほとんど2型糖尿とされています。

一般的な治療はインスリンを投与することにより血糖値を下げる治療が一般的で食事の時間、量の管理及び1日2回のインスリン注射が必要です。また、食事やインスリン投与量決定のためには血糖曲線というものが必要で入院管理あるいはご家庭での数時間おきの血糖値の測定が必要になります。

それに対して新薬の「センベルゴ」は1日1回、液剤を内服させることによって糖尿病の管理を目指すことができます。これは従来の治療に必要な血糖曲線すなわち、数時間単位での定期的な血液検査や飼い主様自身での1日2回定時的なインスリン注射から解放されることを意味します。
これは糖尿病治療において革新的なことだといえます。
糖尿病は血液中の糖が多くなりすぎてしまったがゆえに尿にも糖が出てしまう病態ですが、「センベルゴ」は血液中の糖を尿として捨てることで血糖値を下げるお薬です。なので尿中の糖がなくなることはありませんが血糖値を下げることができ、高血糖による神経障害やその他の糖尿病の症状の治療につながります。 また、インスリンとは違い低血糖になるリスクが低いこともメリットの一つです。インスリンは過剰投与すれば低血糖状態になってしまいますが、センベルゴは薬の性質上低血糖になりにくい薬です(受容体といった複雑な話になるため理由は割愛)。

ただし、糖尿病の猫の全頭が使用できるわけではありません。糖尿病由来の重症疾患である糖尿病性ケトアシドーシスになっていないこと、元気と食欲があり、水を飲んでおり、嘔吐、下痢、脱水、元気消沈、悪液質がないことなどが適応の条件となっています。
今まで注射や入院がネックとなって治療から足が遠のいていた糖尿病の猫ちゃんや飼い主様、今一度獣医師にご相談いただければと思います。
相原亮太
トリマー通信
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