SaGAMeC通信 第202212号(2022年12月01日 発信)
獣医師通信
寒さも本格的になってまいりました。
ワンちゃん・ネコちゃんは、人間と比べ1年に4~6倍のスピードで老化していきます。
健康診断を受けることによって、病気の早期発見、早期治療に繋がるため当院は健康診断を勧めています。
健康診断のことで気になることがありましたら、すぐにご相談下さい。
看護師通信
ロイヤルカナンから新しくニュータードケアキトンが発売されました。
1歳未満で避妊手術を行ったネコちゃんに適していて小粒で食べやすく成長途中の仔猫に必要なサポートをしながら体重が増えやすくなることを抑えたご飯です。
興味がありましたらぜひ気軽にお声かけてください。
獣医師コラム
フェレットのリンパ腫

師走の候、今年もまさに暮れようとしております。皆様いかがお過ごしでしょうか。

今回はフェレットのリンパ腫についてお話しさせて頂きます。リンパ腫はフェレットの三大腫瘍と言われており、フェレットによく見られる腫瘍性疾患の一つです。リンパ腫は血液中にある白血球の一つであるリンパ球が癌化することによっておこる血液の癌です。また、病変の位置により症状が異なってきます。原因に関しては、ウイルスや細菌感染の関与、環遺伝的な要因が示唆されています。

リンパ腫に侵されたリンパ節や臓器は腫大し、また罹患するリンパ節や臓器の部位、個体により症状が異なります。胸腔にあれば、胸水や呼吸促迫、咳等が認められ、腹部の場合には、下痢や嘔吐、排尿排便困難などの症状を示すことがあります。その他食欲低下による体重減少、元気消失、黄疸等の症状を示します。また、高齢のフェレットだけでなく、若齢のフェレットでも罹患する場合があります。

リンパ腫は、血液検査や画像検査、針を用いた生検を行うことで診断していきますが、フェレットの性格や病変の部位によっては鎮静剤を用いた処置が必要になる場合があります。また、切除による生検を行う場合には全身麻酔が必要となります。しかしながら、フェレットのリンパ腫は犬や猫より体が小さく検査が難しい為、確定診断に至らない場合もあります。

フェレットのリンパ腫治療に関して当院では外科的な処置や抗がん剤、ステロイドを用いた内科治療をご提案させて頂いております。

リンパ腫は早期発見ができれば出来るだけ症状を抑えながら普段通りの生活を行うことが可能な腫瘍です。少しでも気になる症状があればお気軽に受診していただきご相談ください。

下記の写真は当院で使用できる抗がん剤の一部です。

※エキゾチックアニマルでは、抗がん剤治療のプロトコルが確立されていない場合があります。腫瘍の種類・症状に応じて、ご相談の上で可能な範囲での抗がん剤治療を実施しております。
小坂 由紀
トリマー通信
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12月末は大変混み合いますのでお早めのご予約を心よりお待ちしております!
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