SaGAMeC通信 第202004号(2020年04月01日 発信)
獣医師通信
4月からは狂犬病予防週間です。
狂犬病は病気を発症すると治療することができない非常に恐ろしい感染症です。
人間を含む全ての哺乳類に感染します。
感染症は未然に予防することが大切なため、毎年のワクチン接種を忘れないで下さい。
看護師通信
狂犬病の予防接種の時期となりました。
ワンちゃんの元気食欲がある日にお越し下さい。
また、今年は市からのお葉書が届いていない場合があります。
鑑札番号が分かる方であれば登録の代行も可能です。
詳しくはスタッフまでお問い合わせ下さい。
獣医師コラム
【てんかん】

てんかん発作とは「脳の異常な電気的放電の結果として生じる突発性の定型的な運動、感覚、行動、情動、記憶あるいは意識の変化を伴う一時的な症状である」と定義されています。てんかん発作と言ったら痙攣している様子を連想すると思いますが、それ以外にも体の一部がピクつく、脱力する、ぼーっとするなど様々な症状を示します。

てんかん発作は病因によって3つに分類されています。
1. 特発性てんかん
脳に器質的病変が存在せず、発作を起こす原因が遺伝的素因以外に認められないてんかんを指します。初発発作の発症年齢は1~5歳に多いとされています。犬に多く、猫では比較的まれです。
2. 構造的てんかん
脳に発作の原因となる器質的病変が認められるてんかんのことで、脳腫瘍や脳炎、脳奇形、脳血管障害などにより、発作が反復する場合を指します。発症年齢は原因疾患によるため多様です。猫の反復性発作では、この構造的てんかんであることが多いです。
3. 反応性てんかん発作
構造的てんかんと考えられるものの、明らかな器質的病変が認められないてんかんを指します。

診断には問診はもちろん、一般身体検査・神経学的検査、血液検査などの一般臨床検査、MRI・脳脊髄検査などの追加的高次検査が挙げられます。基本的に緊急的な状況は除いて、動物に負担をかけない検査から実施することがほとんどです。
治療は2本柱で考えます。1つは抗てんかん薬によるてんかん発作を抑制するための治療、もう1つはてんかんの原因に対する治療であり、構造的てんかんの場合にはこちらに対しての治療も併用する必要が出てきます。

抗てんかん薬の開始時期は以下の5つの内、1つでも当てはまれば適応となります。
1. 発作と発作の間が6ヶ月以内の場合
2. てんかん重積あるいは群発発作が1回でも認められた場合
※てんかん重積:5分以上持続した発作、あるいは意識が正常に戻る前に2回目以降の発作が起こること
 群発発作:24時間以内に発作が2回以上起こること
3. 発作後症状(攻撃的、盲目など)が重度、あるいは24時間以上持続する場合
4. てんかん発作の頻度の増加、持続時間の延長、程度の悪化がみられた場合
5. 構造的てんかん、あるいはそれが疑われる場合

早期治療によっててんかんをコントロール出来るため、少しでも気になる事がありましたらお気軽にご相談下さい。
中田 智裕
トリマー通信
4月のオプションセットは、換毛期による抜け毛が気になる方や毛穴の汚れを落としたい方、そして虫除け対策に効果のあるハーブパックセットです♪毛穴から汚れを落とし、ハーブの香りをお楽しみ頂けます。
ぜひお試し下さい!
田辺エフちゃん
柳楽しんくん
安田空くん
過去の記事