SaGAMeC通信 第202208号(2022年08月01日 発信)
獣医師通信
本格的な暑さになってきましたね。
夏の高温多湿な環境は外耳道の炎症いわゆる外耳炎を引き起こしやすくなります。
症状としては、耳の痒み、頭を振る、悪臭、耳垢過多などが生じます。
耳のことで何か気になることがある時はお気軽にご相談ください。
看護師通信
夏本番になり危険な暑さの日も多くなってきました。
毎年、熱中症でご来院される患者様も多くおります。
気温が25℃を超えると、人間同様にワンちゃんやネコちゃんも熱中症の危険性が高まります。
呼吸で体温を調整しており人間のように汗をかいて体温を下げることができないため人間以上に注意が必要です。
ワンちゃんやネコちゃんはアスファルトに近く、地面からの輻射熱(反射熱)の影響を受けます。
お散歩に行く前は地面が熱くないか確認し涼しくなってから行きましょう。
特にパグやペキニーズなどの「短頭種」と呼ばれる犬種は呼吸しづらい喉の構造であるため、熱中症に注意が必要です。
熱中症は命に関わることもあります。体が熱い、呼吸が速い等の症状がありましたらお早めにご相談ください。
獣医師コラム
猫の炎症性ポリープ

猫の炎症性ポリープは、中耳(鼓室や耳管)から発生する非腫瘍性病変である。発生の詳細な原因は不明であるが、一般的には感染症による慢性中耳炎が原因で後天性に生じると考えられている。中耳内で発生したポリープは鼓膜を穿孔して外耳道内に到達するものもあれば、耳管を下行性に進展し鼻咽頭に到達するものもあり、後者を鼻咽頭ポリープと呼称される。

通常2歳以下で好発し、ノルウェージャンフォレストキャット・ペルシャ・アビシニアン・メインクーンなどの猫種で比較的によく見られる。中耳内にポリープがとどまっている場合は、臨床症状を示さないことが多いが、ポリープの進行具合では臨床症状が見られる可能性がある。ポリープが鼓膜を穿孔し外耳道に伸展すると、外耳炎の症状(頭を気にする、耳垢過多)が見られ二次感染を起こすと中耳炎(開口障害、神経症状)、内耳炎(眼振、旋回運動、捻転斜頸)の症状が見られる。ポリープが耳管を下行し鼻咽頭内に伸展すると鼻汁、鼻閉音、くしゃみ、呼吸困難等の症状が見られる。

炎症性ポリープは臨床症状と耳鏡検査および画像検査にて臨床診断を下し、ポリープを外科的に切除し病理組織学的検査で確定診断を下す。炎症性ポリープの治療は主に切除である。方法としては低侵略処置と外科的治療がある。基本的に低侵略処置でうまくいかない症例において外科的治療が選択される。合併症として神経症状、中耳炎、内耳炎などが挙げられる。

予後は良好で、治療によって臨床症状が完治する可能性は十分にある。手術内容によっては合併症のリスクが高いが、一時的なことが多い。炎症性ポリープは再発するリスクもあるので定期的な再診が必要である。
長崎 健人
トリマー通信
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