獣医師コラム
ご挨拶
オガタ動物病院は1978年に開業し40年間、相模原市で小動物診療を行なってきました。
そして2018年3月1日より『さがみ総合どうぶつ医療センター』と名称を変え移転しました。
病院名が長いので、英語表記のSagami General Animal Medical Center の頭文字をとって 『SaGAMeC サガメック』と呼び親しんでいただきたいです
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新病院の開設よって、何が変わったのか具体的に説明したいと思います
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1階には待合コーナを設け、ワンちゃんが苦手なネコちゃんでも静かに過ごせるようになり、ディスプレイには待合状況が表示されているので安心してお待ちいただけます。
2階には受付、待合室、診察室、入院室があります。診察室を5部屋に増やし、検査機器連動電子カルテや医療用画像保存通信システムを導入したことで、診療をスムーズに行うことができるようになりました。また、入院室には特大サイズの動物用ICUがあるので、重症の大型犬でも管理できるようになっています。
診断装置は、2階に最新の超音波診断装置とフラットパネルディテクター装置、3階に16列マルチスライスCT装置と外科用X線撮影装置(Cアーム)を導入したことで、病気の早期発見や正確な診断、詳細な手術計画が行えるようになりました。
3階の手術室は陽圧環境のクリーンルーム手術室になっているため、術中感染リスクを低減できます。また、高性能人工呼吸器を備えた麻酔器を2台、高機能生体情報モニター2台を導入したことで、手術中の患者の状態をより正確に把握し柔軟な対応が可能になりました。そして、国内最高クラスの手術用照明灯を4灯備え付けました。この医療用LEDは独自の光学設計により、術部を照射した際の“ぎらつき”を抑制し、術部を見続けることとなる目の疲れや不快感を大幅に低減します。
手術設備は、DSA(血管造影装置)付きの外科用X線撮影装置(Cアーム)を導入したことで、門脈体循環シャントや最小侵襲プレート骨接合法などの特殊な手術が可能になりました。また、電気メス、超音波メス、半導体レーザーメスを使い分けることで様々な手術を行うことができます。
4階にはセミナールームがあり、スタッフの意見交換や教育が行えるようになっています。
このように、大学病院レベルの設備を備えた新病院ですが、もちろん今まで通り地域のホームドクターとして予防医療にも力を入れていくつもりです。
予防医療から高度医療まで、ワンストップで診療できる、地域の総合動物病院を目指していきたいと思っております。
院長 大川雄一郎