SaGAMeC通信 第202001号(2020年01月01日 発信)
獣医師通信
新年あけましておめでとうございます。
わんちゃん、ねこちゃん、皆様のこの一年のご健康をお祈り申し上げます。
病院一同、大切なご家族のサポートに尽力をつくして参りますので今年もどうぞよろしくお願い致します。
看護師通信
朝・晩ぐっと冷えこむ季節になり、わんちゃん・ねこちゃんも体調を崩しやすくなります。
普段と何か変わったことがあれば、ご相談・ご来院ください。
獣医師コラム
心臓病

  近年ペット社会も高齢化が進んでいます。人間と同じようにがんや心臓病といった深刻な病気が増えており、その中で心臓病はがんに次いで犬の死因第2位と言われています。心臓は生命の維持に必要な血液を全身に送り出す非常に重要な臓器であり、心臓病(心不全)とは全身に必要な血液を心臓が十分に送り出せない状態のことを言います。この状態になるものには生まれつき心臓に異常のある先天性心疾患と、加齢に伴って発症する後天性心疾患があります。

  先天性心疾患(心奇形)にはまったく症状を示さずに普段の生活を送れるものから、生後すぐに重篤な状態に陥るものまで認められます。先天的に心臓に異常のある動物では同世代の子に比べて発育が悪い、あまり活発ではない、すぐに疲れてしまうといったようなサインがあります。

  後天性心疾患には心臓の中の弁の機能が悪くなる弁膜症や、心臓の筋肉に異常が起こる心筋症、フィラリア症などが原因となります。犬の後天性心疾患の中で特に多く見られるものに僧帽弁閉鎖不全症という病気があります。この病気は10歳齢以上の小型犬種の実に3分の1で発症しているとも言われています。名前の通り僧帽弁(左の心臓の部屋を隔てている弁)の閉鎖がうまくいかなくなる病気であり、数年かけて進行し、最終的には全身へ血液をうまく送れなくなり死に至る病気です。ただしお薬による治療を行ってあげることで生存期間が大幅に伸びる病気もありますので、高齢になってきたら定期的に心臓の検診を行ってあげましょう。

  症状
初めは目立った症状はありませんが、進行するにつれて様々な症状が出てきます。初めは運動時や興奮時に咳が出る程度ですが、進行すると安静時にも咳が増えてきます。また散歩に行きたがらない、すぐに疲れてしまう、呼吸が速くなる、突然倒れる、お腹に液体が溜まって膨れて見えるなどの症状が出てきます。心臓病は短期間で深刻化することも少なくないため、このようなサインを見逃さずに早期発見・早期治療を行うことが大切です。

  検査と治療
なんだか最近疲れやすくなった、変な咳が出ると思ったらすぐに獣医師までご相談下さい。レントゲン検査や超音波検査などを行い、心臓の状態を確認して早期に治療を行うことが重要になります。 残念ながらお薬で心臓病を完全に治すことはできません。心臓の負担を減らすことで進行を抑え、生活を楽にしてあげることが治療の中心となります。また、外科手術による治療により、内科治療よりも長生きすることが可能な場合もありますのでご相談ください。 それぞれの症状に合った治療を行うことで、動物たちの負担を少しでも和らげるお手伝いができれば幸いです。
循環器専任JASMINEどうぶつ循環器病センター嘱託獣医師 森山 寛大
トリマー通信
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。
1.2月のオプションセットは泥シャンプー、歯磨き、足裏パック、トリートメントのセットです。
まだまだ寒く乾燥し、静電気で毛玉になりやすくなります。オプションセットでふわふわの被毛になりましょう。
遠藤華ちゃん
後藤ももちゃん
林裕次郎くん
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