SaGAMeC通信 第202309号(2023年09月01日 発信)
獣医師通信
まだまだ暑い日が続きます。
飲水の管理や空調の管理を徹底し、熱中症等に対して油断しないようにしましょう。
看護師通信
今年度の狂犬病予防注射はお済みでしょうか
まだお済みでない場合はわんちゃんの体調の良い時にお早めにお越しください
また季節の変わり目は体調を崩しやすいため気になることがございましたらお気軽にご相談ください
獣医師コラム
【 猫の乳がん 】

突然ですが猫にも乳がんが存在することをご存じでしょうか。

【猫の乳がんとは】
猫には左右4つずつの乳腺がありますが、乳がんはそのいずれからも発生しうる病気です。女の子の猫に発生する癌のうちの17%を占め、(男の子に発生することもあります)乳腺にできたしこりの85%が悪性(肺やリンパ節、肝臓などにも転移しまう)といわれている実に恐ろしい癌の1つなのです。

【いつ乳がんになりやすい?】
猫の乳がんは特に10~12歳によく発生しやすいといわれていますが、報告されているものでは9か月から23歳までと、幅広い年齢で発生しています。

【乳がんの発見は早い方がいい!】
猫の乳がんは、そのしこりの大きさによって生存期間が左右されることが分かっています。例えば、しこりが2㎝以下の場合、 生存期間中央値(50%の患者さんが亡くなる期間)は3年以上、2㎝~3㎝の場合15~24か月、3㎝以上の場合4~12か月と、 しこりが2㎝になる前での発見が重要なことが数値からもわかります。

【どうすれば早期発見できる?】
乳がんはホルモンの影響を受けており、2歳になる前に避妊手術を行うことでそのリスクを低めることが出来ることが分かって います。(2歳以上での避妊手術は効果が無いとされています)
例えば7か月になる前に避妊手術を行った場合は約90%の乳がん発生低下率、7か月~12か月の間に行った場合は86%の低下率、1歳から2歳の間に行った場合は11%の低下率との報告があります。
しかし、手術を行っても乳がんの発生率をゼロにすることは難しいことが現実です。そこで重要なのは日頃のスキンシップです。定期的にわきの下から足の付け根まで幅広く触り、もしも気になるしこりが見つかった場合には、すぐに病院へご相談ください。

【まとめ】
猫の乳がんは、発見が遅れると恐ろしい病気です。しかし早期の避妊手術や日頃のスキンシップによって予防・早期発見できる 可能性もあります。何か気になることがあれば、すぐにご相談ください。
獣医師 千葉能子
トリマー通信
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